施術は、施術者とお客さまの共同作業だと思っています。
そこまで言うとちょっと言い過ぎかもしれませんが、
お客さまからたくさん情報を頂くほど、いい施術をすることができます。
例えば、「肩が辛い」と一口に言っても、人によって肩を指す範囲が違いますし
実は首であったり、肩甲骨まわりであったり、様々です。
また、「辛い」というのも どんな時にそう感じるのかによって施術内容が変わってきます。
まだ自分が駆け出しの頃は、お客さまに聞き過ぎるのは失礼なのではと考えた時期がありました。
あまり聞すぎるのは施術家としてどうなんだろう、逆に不安にさせてしまうのではないか。
わかって当然と思われるかもしれない…。
結局曖昧なまま施術をしてしまい、お客さまが望んでいた内容の施術ができたのか自信が持てずにいました。
でも経験を重ねるにつれ、自分の感覚だけに頼った施術ではお客さまの要望を拾いきることは難しいことに気がつきました。

何でもかんでも一から十まで聞いてしまう訳ではないですが、気になったことは必ずお客さまにお聞きしています。
最初のカウンセリングはもちろん、施術中もポイントを確認したりします。
というのも、カウンセリングでおおまかなお辛いポイントの当たりをつけることはできますが、その中のさらに細かいピンポイントはしっかり逃さずに捕らえたいからです。
トータルで施術が満足できるものでも、一番圧してほしいポイントを圧してもらえないまま終わってしまったら、ちょっと残念ですよね。
圧す角度によっても効き方、感じ方が人によって違うので、どちらの方がより気持ちいいと感じるか、不快感はないかなど、できる限りお一人お一人の好みに合わせられるようカスタマイズしていきます。

実は、カスタマイズするのはそれだけではないのですが…それはまた次の回に。